▲ TOP

あらまあ、入院(その2)

胆嚢摘出手術のため、再び入院しました。

「緊張していますか?」と、手術室前で訊かれた。ドラマみたいなので「いいえ、なんだかわくわくします」と、つい、答えてしまった。我ながら馬鹿。酸素マスクをつけてしばらくしたら、もう、麻酔で意識なし。

病室で、意識が戻ったとき、点滴に入っている痛み止めが私には合わず、吐き気がひどい。ゲーゲーしてかなり辛い。するとその薬の量を調節してくれたらしい。が、次の日になって、立ち上がってみましょうか、というときも気持ちが悪く、起き上がるのも辛く、とても立って歩けそうもなかった。耐えられない。合わない薬をやめてもらった。ベッドから椅子に移るだけで、またゲーゲーと吐き気。しばらくしてから点滴の支えにつかまってよろよろと歩いてみた。看護師さんが付き添ってくれている。まるですごい老人のように、前屈みでよぼよぼと歩くのがやっとだった。ひどい状態に自分でもびっくりするが、これが精いっぱい。

時間がたってから、また自分で歩いてみた。まだよぼよぼ。でも、歩けて良かった。何回か、歩いているうちに少しずつましになっている。その日の夜には、支えなしで歩けるようになった。そのまた翌日には、なんとか普通に見えるように歩けるようになっていた。ありがたいことだ。

その次の悩みは、腹の痛み。普段は腹筋運動を突然猛烈にやった翌日の筋肉痛に似ていた。ところが、ベッドに横たわるとき、起き上がるとき、咳が出るとき、ズキッとし「痛っ!」と声が出る。今度は飲み薬の痛み止めを出してくれた。でも、馬鹿者の私は、まためまいや吐き気が・・と怖がって飲む気になれない。でも、ズキッとくるのがまたまた辛い。「この薬は吐き気はしませんよ」という看護師さんの見習い実習生が優しく教えてくれた。ああ、それならば飲んでみよう。すると、あらまあ、少し痛みが減ったではないか!すごい!ありがたやありがたや。未開人は文明の力に驚くのであった。でも、咳が時々出て、やはりなんとも痛い。お医者様は「そうですよね。わかります。日にち薬ですから、頑張りましょう。」と励ましてくれた。

そのまた次の日、また少し楽になった。でもまだ痛い。と、そんなふうになって、退院となりました。腹に響くため、大きな声が出せなかったり、くしゃみや咳が辛かったり、まだ湯船につかれないなど、ベストではありませんが、内臓が一つなくなっても生きていられるなんて、すごいことです。お医者様、看護師様、そのほかスタッフの皆々様、ありがとうございます。

やはり病院のお医者さんは、長時間労働で大変そうだった。お医者さんが倒れないでね、と思った。そして、言うことを聞いてくれない患者さんや、自分の要求を通せないと文句を言う患者さんがいるのは、学校や店でも同じだけど大変だな、辛いよなあと思った。いろいろ勉強になった6泊7日の入院生活でありました。

“あらまあ、入院(その2)” への12件のフィードバック

  1. みらく より:

    しばらく思考があまりにネガティブだったので、コメント控えてウジウジしてました。
    やっとかめに開いたら、驚きの展開になってました。(^_^;)
    びっくりしながら、不謹慎にもクスリと笑ってしまいました。

    もともと引きこもりタイプの私は、Tachibanaみたいなおおらかな人間に吸い寄せられるみたいです。
    会いたくなってしまいました。

    この歳になると、いろいろ自分の思い通りにならないこと増えますね。
    負けそうになっちゃう自分が嫌いですが、切り替えて進もうとしてるところは、
    少しだけ褒めてあげようかな・・・

  2. Tachibana より:

    私、全くおおらかじゃないのよ。この4年間、ほとんど引きこもりみたいに暮らしているし、この先も引きこもって生きていきたいと思っているくらいですから。退院して二日です。やはり、腹切りの後は、あまり元気が戻らないなあ。

  3. ma-kunta-kun より:

    退院おめでとうございます。
    入院は嫌ですよね!特に奥様は家のことが気にかかるし、

    自分もプレドニンの副作用で顔が満月のようになりし、(元々という話しもありますが)目が開けられないほど浮腫むし、脚は象さんのようになって靴は履けないし、
    自分は何とか今年は入院せずにすみそうです。相変わらず筋肉痛は続いているので通勤するだけで大変です。
    でも頑張った分、会社もみてくれていたみたいで何度か1ヶ月単位の休みを取ったのでナス君は大幅ダウンを覚悟してましたが、もらってびっくり!
    諭吉十人も上がってました。人間勝手なもので少し痛みが減ったような(笑)。少し明るい話題(爆笑)
    3連休は家の大掃除をしようと思ってます。連休明けて4日出勤すると正月休みで9連休。(休みだけが楽しみです)

    お腹の傷はどうしても力がはいる場所なので辛いと思いますが、養生してください。

  4. Tachibana より:

    祐三君、ありがとう。

  5. 福田 より:

    大変でしたね。しばらくHP見てなくて、反応が遅くなりました。私も肩の手術の時、痛み止めの副作用で吐きました。その後も痛くて眠れなくて大変でした。

  6. Tachibana より:

    病院では、右を向いても左を向いても上を向いても、傷のためか、なんだか体が安定しない感じで、よく眠れませんでした。家に帰って、ようやく安眠できています。お医者様方に教えてほしいのですが、退院後の今、どのくらい動くのが良いのでしょうか。歩くと良いと言われても、その程度がわからないし、元気がなくてなんだか体がふらつく感じもするし。

  7. みらく より:

    Tachibana、配慮の足りない言い方でごめんね。こんなすごい手術を受けたんだから、元気なはずがないよね。早くよくなるといいね。
    ドクターのみなさま、よろしくお願いします。

  8. Tachibana より:

    ごめんね。腹腔鏡の手術だから、ほとんどハラキリしてないので、たいしたことはないらしい。でも、初めての体験でしたので、なかなか100%元気にならないねえ。体操も怖くてできない。今日、退院後の診察に行きました。「順調ですね。もう、特に何もなければ、これで終わりです」とOKが出た。「あの、変に動いて、傷がプチってことはありませんか?」と訊いたら、お医者様も看護師さん達も笑って首を振り、「大丈夫」と言われた。へへへ。だって、つっぱり感があるのにおなかの中が見えないから不安じゃない。最後まで、馬鹿だったか。

  9. へへへのへ より:

    大変な年になってしまいましたね。
    でも、「これで終わり」になって良かった。
    あとは日にち薬で、元通り元気になるだけですね。
    唐揚げやケーキが待ってますよ!!

    そうっかぁ!
    腹腔鏡の手術って「全然痛くないよ」的な話を聞いたことが何度か
    あったのですが、そうでもないんですね。
    そりゃぁ、一つ内臓を取ってしまったんですもんね。

    よく分かりませんが、この年になってもゆっくりですが体って回復するみたいです。
    3年半前に思いっきり痛めた筋肉がやっと違和感がなくなってきました。
    もうずっと違和感と一生を過ごすのかと思っていたんだけど、気が付いたら
    すっきりしてました。

    私たち、まだまだ先長いです。
    体に不調を抱えている人も少しでも快方に向かって、楽しいイベントに
    参加できるようになるといいですね。
    この先もきっといいことがありますよ。
    どうぞ、今はお大事に、そして、早く全快しますように祈っています。

  10. みらく より:

    Tachibana、その後いかがですか?
    お雑煮やお節料理は食べることができましたか?
    2019年が良い年になりますように・・・

  11. Tachibana より:

    元気になりました。もう、制限なしです。この30回生のページに、あんまりTachibanaばかり書き込んでるとやな感じなので、しばらく馬鹿な書き込みは休もうかなと思っています。

  12. ma-kunta-kun より:

    おめでとう!もう全然痛くないのかな?
    人間の回復力って凄いね!
    Tachibanaさんの書き込み楽しみにみてます。だから休むなんて言わないで欲しいです。
    H.Pを立ち上げたときは皆さん投稿してくれて盛り上がったましたが最近は投稿もなく寂しいです。
    Tachibanaさんがスレッドをたちあげ、みらくさんがコメントして….
    ときどき自分、でも自分の投稿はイマイチ暗くなってしまって
    だからどんどん投稿して」欲しいな
    お願いします

コメントを残す