退屈しのぎに
ある日、ご近所同士の太郎と花子が立ち話をしていた。
「太郎さ、ちょっと顔見なかったけんども、どこか行ってたのかね」
「ああ、フランス旅行さ行ってたんだわ」
「んまあ!素敵。フランスっちゅうのはすごいとこだろうねえ」
「ん~まあな。ところがよ、おら、フランスさ行って、すごいことに気づいてしまったんだわ」
「なんだね」
「フランスっちゅうとこは、阿久比に似てるんだわ」
「はあ?」
「阿久比の形を見てみれ」
「フランスの形とよく似てんだわ。つまりよ、阿久比川はフランスのローヌ川、草木地区はフランスのブルターニュ半島、権現山はピレネー山脈ってことなんだわな。」
「本当かい?」
「そうだよ。それにな、阿久比はフランスにも負けねえ歴史があるべ」
「知らねえなあ」
「まず、この知多半島にゃあ一つしかねえ前方後円墳の二子塚があるべ。これは、大昔からこのフランス、ではなかった阿久比が栄えてたってことだ」
「ふんふん」
「それにな、阿久比には学問の神様、菅原道真公のお孫様が住んでいらしただよ。だから阿久比の学校の校章は梅鉢だべ」
「そだね」
「それに、あの徳川家康のお母上が再婚されてずっと住んでいらしただ。家康公も会いに来ただよ。そんときお母上が『あんたもがんばりん』と言ったとか言わんとか」
「そりゃあ、すごいことだわ」
「さらにさらに、あの有松絞りを考え出した竹田庄九郎って人は、阿久比から移住して行った人なんだで」
「ほおお~、すごい人がたくさんおっただね」
「んだよ。つまり、学問にも政治にもファッションにも関わっているのが阿久比なんだわ」
「おら達、すごいところに住んどるんだね」
「そうだよ。しかもな、フランスの首都、パリの位置にあたるのが阿久比の坂部あたりなんだわ」
「んまあ!おら達の住んでるとこだべ!じゃあ、おらはパリジェンヌってことかい」
「そだな」
「うれしいよお。だけど、阿久比にゃあ、しゃれたパン屋がないからフランスパンを持ってシャンゼリゼを歩けねえなあ。シャンゼリゼって言っても県道半田街道だけど」
「心配すんな。パンがなければ阿久比米を食べればいいべ!」
・・・おそまつ by182136T
我が祖国フランスが、阿久比と似ているとは初耳でした。(^_^;)
Tachibanaとは浅からぬ縁があるとは思っていましたが、こんなにも深い繋がりがあるとは・・・
でもやっぱり私は、パンがなければお菓子を食べますわ。おほほほ・・・(^v^)
深いつながりって・・アントワネット様に関わるなんて、私はオスカルならぬクサカルか?!
あのね、そういう変な名前をオスカルさまと同列に書いてはいけないのよ。
すごおく神聖な名前なの。(*^-^*)
おもろい。ふ~ん、あっそうなんだと、感心する。地域の歴史をいろいろ知りたい。
どなたか、続編を。
182337Yです。
続編は私には無理です。地域の情報を一つ。清水の次郎長の子分、大政は、常滑市大野の廻船問屋の息子です。次郎長の養子になりました。
確かに、フランスじゃねぇ。
お台の方のお寺に詣でたことがあります。「あんたもがんばりん」と言ったとは、いいね~!
そんな機会があれば、いや、ないけど言ってみたいものです。肝が据わってますね。
矢勝川にもイシガメがいたような。そこに、小さな橋があって、徳川家康がお台の方に会いに来るときか、帰るときに渡ったと書いてありました。
私も阿久比はフランスに似てると思いツイートしたのですが、先に同じことを考えてる人がいるとは!(パクリじゃないですよ)阿久比の方にこれを話すとパリは阿久比町立図書館に相当するそうです。
おお、賛同者が現れた!嬉しいです。私、図書館の北100mほどのところにいますのよ。