怪しい影

冬の初め頃から、怪しい影が現れ始めた。

「入れておくれ。お母さんだよ」

「違うぞ。お前はお母さんなんかじゃない。」

洗濯物をとりこむときにも、気をつけなければならない。

「あら、白いシャツにまぎれちゃおうかしら。ふふふ」

「だまされないぞ。お前なんか、うちには入れないぞ。」

しかし、油断すると・・・「きゃあああ！」

うちの中で、飛び回る恐ろしい姿。・・・・それは、カメムシ

１月になった今でも、洗濯物にまぎれて、家に入ってこようとしている。

網戸にとまっていることもある。冬をあたたかい家の中で過ごしたいらしい。しかし、そういうわけにはいかないのだ。毎日、主婦はこんなことにも気を配りながら、家事をこなしているのである。しかし、たまに靴下からカメムシが現れ出でたりすることもあり、我が家には悲鳴が響くのであった。

夏のクモもすっごく嫌だけど、冬のカメムシにも困ったものだ。